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ここ最近、AIに占いを頼んでいました。
24時間いつでも話を聞いてくれるし、何を聞いても怒られない。深夜に不安になったとき、これ以上に手軽なものはありません。
でも、続けているうちにおかしなことに気づきました。
占いの結果が、だんだん私の希望通りになっていくんです。
この記事では、なぜそうなるのかと、それでもAIに向いている使い方について書きます。
最初の数回は、わりと当たる
まず正直に書いておくと、AI占いは最初のうちは悪くありません。
こちらの情報をほとんど持っていない状態で答えるので、フラットな結果が出やすいからです。生年月日を渡して基本的な性質を見てもらうくらいなら、それなりに納得できるものが返ってきます。
問題は、そこから先です。
質問を重ねるほど、答えが希望に寄っていく
同じテーマで何度も聞いていると、結果が変わってきます。
最初は厳しいことを言っていたのに、話しているうちにだんだん柔らかくなる。そのうち、こちらが望んでいる方向の答えばかりが出るようになります。
理由を聞くと、もっともらしい説明が返ってきます。「質問の仕方によって出るものが変わる」「あなたの運気は二重構造になっている」「切り替わりのタイミングにいる」。
最初は納得していました。でもある時点で気づきました。
結果が変わっているのではなくて、私が聞きたい答えに寄せてきているだけです。
AIは会話の流れを踏まえて答えを作ります。だから、私が何を望んでいるかを把握したあとは、それに沿った内容が出やすくなる。占いの結果というより、こちらの期待に合わせた文章が生成されているだけです。
それに気づいてから、AI占いへの信頼度はかなり下がりました。
占いに必要なのは「聞きたくない答え」のほう
これは、AIに限った話ではありません。
私は10年以上、600人以上の占い師に相談してきました。そのなかで一番記憶に残っているのは、聞きたくないことを言われた鑑定です。
彼氏ができたと喜んで報告したら、自分が浮気相手だという事実を言い当てられたことがあります。そのときは納得できなくて、サポートセンターに文句の電話までかけました。でも、あれが当たる占いです。
自分が望む答えしか返ってこないなら、それは占いではありません。 気持ちの整理にはなりますが、判断の材料にはならない。
これはタロットを自分で引くときにも起きます。私も一時期タロットにはまって自分で引いていましたが、悪い結果が出ると納得できなくて引き直していました。希望通りのカードが出るまで、延々と。
読むのではなく、探してしまうんです。AI占いで起きているのは、これと同じことだと思っています。
それでもAIが向いている使い方
ここまで批判的に書きましたが、AIが役に立つ場面もあります。
相談する前の整理に使う
電話占いは1分ごとに料金がかかります。何を聞きたいのか整理できていない状態でかけると、状況の説明だけで無料時間が終わります。
かける前にAIに向かって状況を書き出しておくと、話すべきことがはっきりします。この使い方はかなり有効です。
占術や用語を調べる
四柱推命、九星気学、宿曜占星術。名前は聞いたことがあっても、何を見る占術なのか分からないものは多いです。こういう基礎的な説明を聞くには向いています。
判断を求めない話し相手として使う
答えを出してほしいわけではなく、ただ吐き出したい夜があります。そこにAIを使うぶんには、誰にも気を使わなくて済みます。
ただし、AIは相手の話を否定しない方向に寄りやすいので、そこで出た結論をそのまま信じるのは危ないという前提は必要です。
人に相談したほうがいい場面
逆に、AIに向いていないのはこういうときです。
自分の判断が正しいか確かめたいとき
これはAIに一番向いていません。こちらの立場に寄った答えが返ってくるので、確認になりません。
同じ相談を何度も繰り返しているとき
同じテーマを何度も聞いているなら、それは答えが欲しいのではなく、安心が欲しい状態だと思います。AIは無限につきあってくれるので、その状態が延々と続きます。区切りをつけてくれる相手が必要です。
しんどさが日常に出ているとき
眠れない、食べられない、仕事に行けない。そういう状態のときは、占いでもAIでもありません。医療機関やカウンセリングのほうが適しています。厚生労働省の「まもろうよ こころ」に、無料で相談できる窓口がまとまっています。
私の使い分け
10年やってきて、今はこうしています。
本気で判断に迷っているときは、実績のある先生に短時間で相談する。
これが一番コスパがいいというのが、私の結論です。安い先生に長時間かけるより、経験のある先生に要点だけ聞くほうが、金額も満足度も結果的に良くなります。
そして大事なのは、相談する回数と金額を先に決めておくことです。
私はこれをやらずに10年やってきて、かなりの額を使いました。不安なときほど「もう一回だけ」が積み重なります。AIは無料なのでその感覚が麻痺しやすく、電話占いはそのまま金額になる。
月に使う上限を決めて、それ以上は使わない。これだけで、後から振り返ったときの後悔がかなり減ります。
先生の選び方については、別の記事に詳しく書きました。
おわりに
AIに占ってもらって気づいたのは、私が占いに求めていたものが、そもそも未来予測ではなかったということでした。
今この瞬間の不安を、誰かに受け止めてほしい。それだけだったんだと思います。
だとすれば、必要なのは当たる占いではなくて、話を聞いてくれる相手です。それは占い師かもしれないし、カウンセラーかもしれないし、AIかもしれない。
ただ、望む答えしか返ってこない相手に、判断を委ねてはいけないというのが、この1年で私が学んだことです。
※この記事は個人の体験に基づくものです。心身の不調が続いている場合は、医療機関や公的な相談窓口の利用も検討してください。

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