
※本記事はアフィリエイト広告を含みます。
毒親について書かれたものは、たいてい「距離を置きました」で終わります。
私もそうなると思っていました。実際、長いこと距離はありました。
でも、親は年を取ります。そして体調を崩します。そこから先のことは、ほとんど誰も書いていません。
今、母は入院しています。私は一人っ子です。この記事は、その渦中から書いています。
始まりは、外からの連絡でした
母に精神的な疾患があることは、前から聞いていました。うつだと言われていたと思います。ただ、私は詳しい状況をほとんど知りませんでした。
きっかけは、母本人ではなく、外部からの連絡でした。コープから母と連絡が取れないという連絡が警察経由で来て、そこから話を聞いていくうちに、私が把握していた状態より、はるかに重かったことが分かりました。
離れて暮らしていると、こういうことが起きます。毒親と呼ばれるような親ほど、自分の弱った姿を子どもに見せません。
実際にやっていること
入院すると、家族がやることが出てきます。
病院によっては、タオルや入院着のレンタル、洗濯の代行サービスがあります。ただ、母が入院している病院にはそれがありません。だから全部こちらで用意して、持ち帰って洗っています。
洗濯サービスはあるのですが母は失禁があるので、あまり匂いが取れずにいたため私が洗っています。
洗濯物を持ち帰って、オキシクリーンに漬けて、お湯で洗って、天日に干す。それでも一度では取れないので、何度も洗います。
下着が古くなっていたので買い足しました。
ここが少し面倒なところで、母は高いものでないと納得しない人です。 安い服を着ていると自分がみすぼらしく感じるタイプで、昔から「お金がないのは首がないのと同じ」というようなことを言う人でした。
なので下着も特定のブランドしか選びません。母のお金で買っていますが、正直、勝手にこれを買っていいのかなという金額です。こんなにお金を使って、あとで怒られるんじゃないかと思いながら選んでいます。怒られたら、そのときは無視すればいいと思っています。
ただしんどいのは、別のところです。
面会で言われること
調子がいいと聞いていたので、面会に行きました。
ずっと私の見た目のことを言われました。
母はもともとすごく美人な人です。だからか、昔から人の外見について細かく言います。そして自分が年を取ってきたぶん、余計にそこに向かうのだと思います。
言われながら考えていたのは、「私の価値って見た目なんだ」ということでした。見た目が悪いと言われると中身まで否定されるし、おしゃれをするとそれはそれで否定されます。
それでも私は、母に対して「お母さんは綺麗だからね」と返します。へつらっているんです。何十年もそうしてきたので、体が勝手にそうなります。
見た目のことだけではありません。母はほとんど働いたことがない人なので、女性が働いていることや、独身でいることに価値を見出しません。 今回もあんたは子どもも産んでいない、とも言われました。
このままだと、たぶん一生産まないと思います。それは自分でも分かっています。
分からないのは、私がそこを気にしていると想像できずに言っているのか、気にしていると分かったうえで言っているのか、どちらなのかということです。
どちらにしても、しんどいことに変わりはないんですが。
病院での様子を聞いて、複雑になる
看護のスタッフから聞く話も、複雑な気持ちになります。
精神科の病棟には男性のスタッフもいます。薬を飲ませようとすると、母はそれを投げるそうです。
これを聞いて、腹が立つのか、悲しいのか、自分でも分かりませんでした。他人に迷惑をかけていることへの申し訳なさもあるし、その扱いを何十年も受けてきたのは私だという気持ちもある。
たぶん、全部本当なんだと思います。
一人っ子には、代わりがいません
私は一人っ子です。そして親戚とは、ほとんど縁が切れています。母があの調子なので、当然といえば当然です。
連絡すれば、返事は来ると思います。でも力になってくれるかというと、たぶん違います。彼らも母に散々な目に遭ってきているはずなので。
「あなたがいるんだから、あなたが何とかしなさい」
そうなるだろうと予想しています。だから連絡していません。
兄弟がいれば、負担を分けられます。愚痴を言い合うこともできる。親戚が間に入ってくれれば、緩衝材になります。
一人っ子には、それがありません。全部が自分のところに来て、しかも判断も自分でするしかない。
「面倒を見ているのに、なぜ削られるのか」
ここまで書いてきて、自分でも整理できたことがあります。
しんどさは、作業量から来ていません。
洗濯も買い物も、私は苦にしていません。時間は取られますが、それだけです。
削られるのは、弱っている実の母から、否定されるという構造のほうです。
普通なら、世話をすれば感謝されます。少なくとも、関係が少しは変わります。でもここでは変わりません。子どもの頃と同じ言い方で、同じことを言われる。
立場が逆転しても、力関係は逆転しません。 これが一番きついところです。
そして、やらないという選択肢もあるはずなのに、やっています。やらないほうが、やるよりしんどいからです。
同じ状況の人へ、今の時点で言えること
解決策は持っていません。私も渦中にいます。
そのうえで、今の時点で言えることを書きます。
やることと、言われることを分けて考えてください
私はしばらく、全部まとめて「母がしんどい」と思っていました。でも分けてみると、作業は平気で、言葉が無理だったと分かりました。
分けられると、対処の仕方が変わります。作業は工夫や外注で減らせますが、言葉は減らせません。だったら面会の頻度を調整するほうが効きます。
やらないことに罪悪感を持たなくていい
私は買い物も洗濯もやっていますが、これは私がそれを苦にしないからです。苦だと感じる人がやらなくても、何も悪くありません。
外部のサービスを使う、頻度を減らす、やらない。どれも選んでいい選択肢です。
感情が一つに定まらなくていい
悲しいのか、腹が立つのか、早く終わってほしいのか、そう思う自分が嫌なのか。全部同時にあります。
どれが本当の気持ちなのかを決めようとすると、余計に苦しくなります。全部本当だと思っておくほうが、たぶん楽です。
この話を、誰にするか
これが一番の問題です。
友達に話すと、うまくいきません。一番多いのは、これです。
「でも親でしょ」「今しかできないよ」「いつか後悔するよ」も同じです。言う側に悪気はないので、責める気にもなれません。そして親戚には言えない。兄弟はいない。
だから私は、事情を知らない人に話しています。
自分を知らない相手には、前提の説明が要りません。母がどんな人か知らないので、そんなこと言うわけないとも言われない。話したことが、そのまま事実として扱われます。それだけでかなり違います。
私が使っているのはココナラのメール占いです。
もともと恋愛のことで占いを頼んだのがきっかけでしたが、家族のことを聞いてくれる人もたくさんいます。
この状況で良かったのが、声を出さなくていいことでした。
面会から帰ってきた日に、電話で話そうとしても言葉になりません。文章なら、書きながら整理できます。深夜に打って、返事を待つという使い方ができます。返信までの日数は相手によるので、急ぐときは目安を確認してください。
料金は幅がありますが、安いものだと500円台からあります。最安のものは文字数が限られるので、しっかり見てほしいなら数千円の枠のほうが満足度は高いです。
家族のことを相談するときの先生の選び方は、こちらに書きました。
▶ 毒親を許すべきなのか|理解はしているけど、許してはいない
さいごに
母はまだ退院していません。この先どうなるかも分かりません。
私はたぶん、これからも洗濯をして、買い物をして、面会に行って、帰り道に同じことを考えると思います。なんで私、行ってるんだろう、と。
行かなくてもいいはずなんです。でも行きます。行かないと決めるほうが、行くよりしんどいので。
同じ場所にいる人がいたら、少なくとも一人ではないということだけ伝えたいです。
※この記事は個人の体験に基づくものです。介護についての相談は、お住まいの地域包括支援センターで受け付けています。心身の不調が続いている場合は、医療機関や公的な相談窓口の利用も検討してください。

コメントを残す