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転職しても、なぜか同じような上司に当たる。
怒鳴る人、不機嫌を隠さない人、機嫌で部下を動かす人。会社を変えても、また同じ空気の中にいる。
私は営業職で、これまで3社を経験しました。今も同じ業界にいます。
営業の会社では、数字を取ってくる人が強い。プレゼンが上手くて成績を出す人は、多少態度に問題があっても大事にされます。これは私が3社見てきて、例外がありませんでした。
その前提のうえで、なぜ同じことが繰り返されるのかを書きます。ただし「そんな会社は辞めましょう」という話にはなりません。 現実にはそれで解決しないからです。
実際にあったこと
1社目は、社長がカリスマ的なプレゼンをする人でした。実際にすごい人で、あれはもう努力で辿り着ける領域ではありません。雰囲気で言うと津川雅彦のような人でした。
でも周りは常に怒鳴られていました。私は直接やられていないのに、それを聞きながら、いつ自分の番が来るかとびくびくしていました。
たくさんの人が辞めていきました。
2社目は、上司がパワハラでした。この人もプレゼンが上手い人です。不機嫌を隠さないタイプで、年齢が近いぶん遠慮がなく、激しくキレられました。
厄介だったのは、普段はとてもいい人だったことです。酔うと笑顔の可愛い、素敵な方でした。でも朝はだいたい不機嫌だし、疲れているときも不機嫌。
落差があるほうが怖い。いちいち傷ついていると持たないんですが、ここでもたくさんの人が辞めていきました。
3社目は今の会社です。誰も責任を取りたがらないので、不要な仕事と確認作業ばかりが増える。そして私は上司から、部下に対してマイクロマネジメントをするよう求められています。マイクロマネジメントは皆嫌なものなのですが、一番効果はあると信じている上司を持つと苦労します。
嫌われるのは私です。意味がないと思っている作業も、かなりやらされています。
その上のマネージャーはパワハラで有名です。でもプレゼンが上手くて数字を取るので、替えがいません。
ちなみに、辞めさせたい人がいる場合はマネージャーによる面接が行われます。そうすると、みんな辞めます。期待している男性社員には負担の重い仕事を任せますが、これも大体は潰れて辞めていきます。
「代わりにあなたが、その数字を埋められるんですか?」
3社に共通しているのは、パワハラをする人が会社にとって価値がある人だったことです。
プレゼンができて、数字を取ってくる。営業部署では、それだけで多少のことは通ります。
どの会社は、外から見ればコンプライアンス意識のある会社です。私は今首から下げている社員証の裏にコンプライアンス窓口の電話番号、メールとLINEの窓口のカードも入っています。
辞めていく人は「会社の方針に合わなかった」という扱いになり、会社から見れば大事な人材のほうに問題はなかったことになります。
「そんな上司は排除すべき」というのは正しいです。でも現実には起きません。
代わりにあなたが、その数字を埋められるんですか。
こう言われると、ぐうの音も出ません。だからみんな黙ります。
私は、その人たちに嫌われていません
もうひとつ正直に書きます。
私は、パワハラで有名なマネージャーに嫌われていません。むしろ好かれているほうです。
理由ははっきりしています。かなり気を使うからです。 細かく報告するし、相手が不機嫌になる前に先回りする。自分を下に置いて、きっちりやる。
これができるので、緊張感の中働いて常に疲れています。
ここが、この記事の本題です。
「当たりやすい」のではなく「生き残れてしまう」
毒親育ちの人は高圧的な上司に当たりやすい、とよく言われます。でも私の実感は少し違います。
当たる確率は、たぶん誰でも同じです。違うのは、その後です。
高圧的な人がいる環境に放り込まれたとき、多くの人は潰れるか、辞めます。耐えられないからです。
でも、家で同じような環境にいた人や、部活動で理不尽さを経験してきた人は、耐えられてしまいます。
私は正直、知らない人に怒鳴られても、それほど堪えません。言われるのは嫌ですが、それだけです。母のことがあるので、他人に怒鳴られる程度のことには耐性がついています。
そして、耐えられる人は、辞めません。
次の職場を選ぶときも、同じような空気の場所に違和感を持ちません。
特に数字目標のある営業職だと、商品力があると「それは会社のおかげ」という世界です。しんどさが常態化します。
これが繰り返しの正体だと思っています。当たりやすいのではなく、当たったあとに離れないんです。
気を使う能力は、本物の資産です
そして、もっと厄介なことがあります。
この能力は、実際に役に立ちます。
相手の機嫌を先読みする。地雷を踏まない。報告の頻度を調整する。自分を下に置いて相手のプライドを立てる。
これは子どもの頃に生き延びるために必死で身につけたものです。
会社では、これがちゃんと評価されます。私が今のマネージャーに好かれているのは、この能力があるからです。
問題はこの能力を一番評価してくれるのが、パワハラマネだけだということです。
扱いの難しい人ほど、こちらの気遣いに価値が生まれます。
つまり自分の一番強いカードが、一番出したくない相手にだけ効くという状態になります。
3社目で起きていること
今の職場で起きていることも書いておきます。
私の上司は、パワハラマネージャーに嫌われています。だから当たりが強く、細かい確認をされます。そのため私は、上司のために細かく無駄な資料を作っています。
そして私は、部下にマイクロマネジメントをするよう求められています。
部下の方は「自分は信頼されていない」と反発します。当然です。私だって面倒だし時間の無駄だと思っていますが部署の流れをみな空気読んで理解してくれています。
耐性があるから任される。任されるから、嫌われ役になる。そして嫌われても、それにも耐性があるので続けられます。
得意だから任され、任されるから抜けられない。 給料はその対価なんだと思います。
では、どうするのか
ここで「そんな会社は辞めましょう」と書くのは簡単ですが、書きません。
私も辞めていません。営業職である以上、数字を取れる上司は必要ですし、その人たちが大事にされる構造は変わりません。
だから、現実的に言えることを3つだけ書きます。
耐えられることと、平気なことは違う
これが一番大事です。
私は怒鳴られても堪えません。でもそれは平気なわけではなく、反応が鈍くなっているだけです。
疲れているのに疲れを感じない、というのは健康ではありません。耐性を「自分は大丈夫だから」の根拠にすると、限界まで気づけなくなります。
自分の能力を、無自覚に安売りしない
気を使えること、先回りできること、相手の機嫌を管理できること。これは能力です。
ただ、無自覚にやっていると、ただの便利な人になります。評価されるのは結果だけで、そこにかけているコストは誰にも見えません。
自分がどれだけのことをやっているかを、まず自分が把握しておいてください。把握していれば、次を選ぶときの判断材料になります。
選んでいるのは、自分だけとは限らない
転職のとき、条件だけで選ぶと、また同じ空気の場所に行きます。違和感を持たないからです。
ただ、私の場合は少し違いました。今の部署には異動で来ています。もともとはホワイトな部署にいました。
おそらく私は「耐えられそう」と判断されて、パワハラマネージャーのいる部署に配置されたのだと思います。
つまり、自分で選んでいるだけではなく、耐性があることを見抜かれて配置されることもあるということです。
年収を上げたいなら、私のやり方は正しいです。実際に上がっています。ただ、これを60歳まで続けるとなると、かなりしんどいなと思います。
この話を、誰にするか
最後に、実務的なことを書きます。
こういう相談は、友達にしにくいですし、同僚に言って噂されても困るので言いません。私の場合、家族は自営の家で、母は勤務経験のない人です。友達は結婚していたり、ゆるやかに働いていたりで、この手の話が通じません。
だから私は、占い師に話していました。
理由はいくつかあります。辞めろとも辞めるなとも言われないこと。翌日も同じ職場にいる私の状況を前提に話してくれること。そして、何度同じ話をしても関係が壊れないこと。
答えを出してもらうためではなく、状況を言葉にするために使っています。 一人で考えていると、同じところをぐるぐる回るだけなので。
四柱推命や西洋占星術は、自分の性質を客観的に見るのに向いています。自分がなぜこの環境を選んでしまうのかを整理したいときは、こういう占術の先生を選ぶといいです。
電話占いヴェルニは、私が長く使っている会社です。仕事や人間関係を得意とする先生も多く在籍しています。
ココナラのメール占いは、文章で整理したいときに使っています。仕事の話は状況説明が長くなるので、書いたほうが伝わることもあります。
さいごに
高圧的な人のいる環境で働き続けられるのは、能力です。
ただ、その能力を身につけた場所を思い出してみてください。たぶん、身につけたくて身につけたわけではないはずです。
私は今も同じ環境にいます。ただ、キャリアとしては積み上がっているし、どこでも働ける能力は身についたと思っています。
そして、自分が何をやっているのかは分かるようになりました。耐えているのか、平気なのか。任されているのか、押しつけられているのか。
それが分かるだけでも、少しは違います。
※この記事は個人の体験に基づくものです。職場でのハラスメントについては、都道府県労働局の総合労働相談コーナーで無料相談ができます。

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