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毒親に育てられた人には、共通する特徴があります。
ただ、こういう記事を読むときに気をつけてほしいことがあります。当てはまるかどうかを確かめて終わりにすると、何も変わりません。
大事なのは、その特徴が今の生活のどこに出ているかと、なぜそうなったかです。
私は子どもの頃からずっと、この問題を抱えたまま過ごしてきました。母との関係は今も続いています。その立場から書きます。
1. 好きなものを、好きだと言わなくなる
子どもの頃、私が「これがいい」と言うと、笑われました。
子どもが欲しがるものはダサい、という前提がある人でした。キャラクターのついた服も、光る靴も、そういうものを欲しがること自体が幼稚だと。
だから私が着ていたのは、母が選んだきちんとした服です。周りに合わせるでもなく、一人だけ大人の趣味の格好をしている子どもでした。
そして、気に入っているものは捨てられました。大事にしているのが伝わるものから、順番に消えていく。
途中から、好きなものを家に置くのをやめました。外で買って、外で読んで、外で捨てる。
これは子ども時代で終わる話ではありません。
自転車が赤いことをバカにされました。まつ毛パーマをかけたら「あんたには無駄」と言われました。ジェルネイルは「センスが悪い」と。
自分の金で買ったものでも、笑われます。
だから、いちいち報告しなくなります。何を買ったか、どこに行ったか、何が好きか。言わなければ笑われないので。
これを続けていると、そのうち欲しいものが分からなくなります。
「何が食べたい?」と聞かれて答えられない。プレゼントに何が欲しいか言えない。希望を出す回路が育っていないので、聞かれても出てきません。
私は父方の祖母に子供の頃から遠慮していて、それを心配されていました。母親がそう言わせていると思ってましたが、私自身祖母に何か貰っても怒られるに決まっているから遠慮していました。
恋愛でも同じです。本当は毎日連絡がほしくても言わない。会いたいと思っても引き下がる。重いと思われたくないから。
2. 相手を理解しようとするが、それは優しさではない
毒親育ちの人は相手の事情を理解しすぎる、とよく言われます。
私もそうですが、動機は少し違うと思っています。
論点が定まらない相手と、まともに会話しようとすると消耗します。
話がずれる。前提が変わる。さっきと言っていることが違う。それでも噛み合わせようとすると、こちらの体力だけが減っていきます。
だから、理解するんです。相手の言い分に自分で筋を通してしまえば、会話が成立しなくても処理できるからです。
これは優しさではありません。自分の消耗を減らすための処理です。
厄介なのは、この処理が家の外でも自動で動いてしまうことです。
連絡が来なくても、忙しいんだろうと処理する。約束を破られても、余裕がなかったんだろうと処理する。雑に扱われても、悪気はないと処理する。
理解した時点で、話が終わってしまいます。
本来なら「それはそれとして、私はこう感じた」があるはずなのに、そこが出てこない。相手には何も伝わりません。
▶ 毒親を許すべきなのか|理解はしているけど、許してはいない
3. 我慢が上手いので、我慢させたい人に見つかる
言っても通らない環境で育つと、我慢する技術だけが上達します。
先回りして動く。不満を飲み込む。相手の機嫌を管理する。
これは能力です。実際、社会に出てから役に立ちます。
ただ、役に立つからこそ問題が起きます。我慢が上手い人は、我慢させたい人にとって見つけやすい存在になります。
強く言えば通る。文句を言わない。断らない。そういう相手を探している人にとって、都合がいい。
私は3社で働きましたが、全部で高圧的な上司に当たりました。最初は運が悪いと思っていましたが、3回続けば偶然ではありません。
そして厄介なのは、耐えられてしまうから辞めないということです。他の人が潰れる環境で、平気な顔をして残ってしまう。
4. 自分の判断を、口に出す場面が減る
否定され続けて育つと、自分の判断に自信が持てなくなる。よくそう言われます。
ただ、これは全員に当てはまるわけではないと思っています。
私自身は、母の言うことを信じていません。むしろ話を聞きながら「それは違うのでは」と思っていることのほうが多いです。
判断できないのではなく、判断を口に出す場面が減るだけなのかもしれません。言っても通らないと分かっているので。
ただ、出さないことに慣れると、別の形で出ます。はっきり言い切る人がそばにいると、楽に感じるようになる。自分で決めなくて済むからです。
そして断定的な物言いをする人を「頼りになる」と受け取ってしまう。実際は判断を明け渡しているだけなのに。
占いに何人も相談してしまうのも、根はここだと思っています。答えが欲しいのではなく、決めてくれる人を探している。
▶ 占いジプシーを10年やった私が、抜け出せなかった理由と抜け方
5. 自分のせいにするほうが早い
うまくいかないことがあったとき、状況ではなく自分の問題として考えます。
友達ができない、恋人ができない、評価されない。全部、自分がダメだからだと思う。
ただ、これは自信のなさとは少し違います。
自分のせいにするほうが、早いんです。
相手や状況のせいだと考えると、そこから何かしなければいけません。伝える、交渉する、戦う。そして戦えば、また傷つく可能性がある。
自分が悪いことにすれば、その場で終わります。
私はずっとこれをやってきました。もう戦って傷つきたくないので、そのほうが早い。
ただ、これを繰り返すと、自分の見た目や能力を実際より低く見積もるようになります。
そして正直に言うと、それが事実として低いのかどうか、私には今も分かりません。 判断できるだけの材料を持っていないからです。ずっとそう言われてきた環境の中でしか、自分を見たことがないので。
家の中で下された評価は、家の中では検証できません。
▶ 親ガチャに外れた私は、母にとって子どもガチャの外れでした
これは性格ではなく、身につけた技術です
ここまで5つ挙げました。
そのうえで、一番伝えたいことを書きます。
全部、あの家で消耗しないために必要だった技術です。
好きだと言わない。理解して処理する。我慢する。判断を出さない。自分のせいにする。
どれも、当時は効率が良かったから身についたんです。
問題は、今の場所では効かないことがある、というだけです。
性格だと思うと変えられませんが、技術だと分かれば、使う場面を選べます。母の前では使っていい。でも、他の人の前では手放してもいいかもしれない。
私はまだ全部は手放せていません。ただ、これが技術だと分かっただけでも違いました。
しんどいと言っていいか、分からない人へ
もうひとつ書いておきます。
家庭環境がしんどかったと言っても、周りに伝わらないことがあります。特に、貧しくなかった家の場合は。
私は私立の学校に通っていましたし、服にも持ち物にも困りませんでした。だから「恵まれてるじゃん」で話が終わります。
そして、しんどいと感じている自分のほうがおかしいのではないかと思うようになる。
▶ 恵まれて見える家の毒親|貧しくないと、しんどいと言えない
話す相手を、一人だけ確保してください
一人で考えていると、同じところをぐるぐる回ります。私はそれを10年やりました。
ただ、この話は友達にしにくいです。
一番多いのはこれです。
「お母さんがそんなこと言うわけないじゃん。あなたのことを本当に思ってるからだよ」
慰めではなく、事実の否定です。相談した結果、自分の記憶のほうが間違っていることにされる。
「でも親でしょ」「育ててもらったんだから」も同じです。言う側に悪気はないので、責める気にもなれません。ただ、何度か経験すると話さなくなります。
だから私は、事情を知らない人に話しています。
自分を知らない相手には、前提の説明が要りません。母がどんな人か知らないので、そんなこと言うわけないとも言われない。話したことが、そのまま事実として扱われます。それだけでかなり違います。
私が使っているのはココナラのメール占いです。
家族のことは、声に出そうとすると詰まります。文章なら、書きながら整理できます。深夜に打って、返事を待つという使い方ができます。返信までの日数は相手によるので、急ぐときは目安を確認してください。
料金は幅がありますが、安いものだと500円台からあります。最安のものは文字数が限られるので、しっかり書きたいなら数千円の枠のほうが向いています。
選ぶときは、プロフィールに「家族」「親子」と書いてある人にしてください。 恋愛専門の先生に家族の話をすると、噛み合わないことがあります。
そして、親を悪者にしてくれる人だけを選ばないほうがいいです。「お母さん、ひどいですね」と言われるとその瞬間は気持ちがいいですが、それだけで終わる人だと、また同じ話をしに行くことになります。
さいごに
私は今も、母との関係を整理できていません。
距離を取れば、まともな娘でいられます。近くにいると、また同じことが始まる。だから離れています。それだけです。
ここに書いた5つも、消えたわけではありません。ただ、これは技術だと分かるようになりました。
それだけでも、少し違います。
※この記事は個人の体験に基づくものです。心身の不調が続いている場合は、医療機関や公的な相談窓口の利用も検討してください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、無料の相談先が案内されています。

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